ウクライナの剣①


今回はウォッカについて取り上げてみます。

そもそもお酒のイメージとして「ロシア=ウォッカ」ってありませんか?
発祥はロシアなので間違いではないでしょうが、現在ウォッカの生産量、消費量共に世界一なのはアメリカです。国民一人当たりの消費量ではロシアが一番なのですが、全体の消費量では断トツでアメリカです。
しかしながらロシア人の一人当たりの量はこれまた桁違い。ウォッカ飲み過ぎでロシア人の寿命が短いのでは、と言われる程

ちなみにウォッカは英語読みで、ロシア語ではヴォートカ。自分の記憶では確か意味は「お水ちゃん」。お父ちゃん、お母ちゃんといった感じの親しみを込めた呼び方だったかと。過去の記憶なので間違いだったらすんません。

そんなアメリカで現在起きているロシアのウクライナ侵攻への反対活動のひとつに、ウォッカの不買運動が広がっていると報道で見かけました。州によっては州知事が酒販売店にロシア銘柄のウォッカは撤去しろ!と命じてるんだとか。
そして現在日本でもお店によってはロシア産ウォッカは使わないとしているBARもあるそうです。

しかしです。アメリカで飲まれているほとんどのウォッカはロシア産ではないそう。
確かに日本でもパっと頭に銘柄が浮かぶウォッカはロシア以外の生産国のものが多いような…。
当店でも数本ですがウォッカがあるので一応チェックしてみました。

カクテルベースとしてメインに使っているウォッカのNO1ブランド「スミノフ」。
スミノフのライセンスはイギリスのディアジオ社が所有していて、アメリカで流通している分はアメリカ国内で生産されています。
スミノフもルーツは確かにロシアにありますが、世界恐慌だったかロシア革命だったか、その頃フランスに亡命して、それ以降は西側諸国の国々で生産されています。
ちなみに日本に流通しているスミノフは韓国産です。

日本国内でもウォッカは生産しています。例えばアサヒビールがウィルキンソンウォッカを販売しています。ウォッカの不買運動だからウィルキンソンウォッカを飲まない!となれば困るのはアサヒビール、つまるところ日本企業。って事が要はスミノフにも当てはまるって訳すよね…。

他にもストリの愛称で知られる「ストリチヤナ」。当店ではシトラスの風味がついているフレーバードウォッカを扱っています。海外の報道では多くの飲み屋さんでストリチヤナが廃棄処分されているとか。
ストリチヤナは首都という意味で、発祥の地モスクワを示しています。
が、現在のストリチヤナのライセンスを所有している会社はNATO加盟国のルクセンブルクにあり、生産拠点はラトビアです。これも近年ロシアから亡命した事により拠点が変わっています。
尚今回の侵攻に抗議してストリと銘柄を変更し、原材料にロシア産の材料を用いない事を徹底するそうです。

そしてロシア産ウォッカありました。
それが今回紹介したい
『ペルツォフカ』
です。

ですが…ちとここまでの説明が長くなってしまったのでペルツォフカについては次回改めて。

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