めちゃくちゃしょっぱい北の巨人


今回もインスタに投稿したボトル紹介です。

スコッチモルトウイスキーソサエティのボトルの為、インスタでは銘柄を伏せて紹介しましたが、皆さんヒントの「北の巨人」でどこの蒸溜所かお分かりでしょうか?

(スコッチモルトウイスキーソサエティは会員制のウイスキー協会で、会員以外には銘柄はシークレットでボトルにも記載ありません。)

答えはスコットランド最北端のオークニー諸島中央に位置する蒸溜所、
『ハイランドパーク 11年』
です。
北の巨人はハイランドパークの愛称です。

スコッチのシングルモルトウイスキーは生産している地域ごとに区分されてます。名前にハイランドとついているので、グレンモーレンジなどと同じハイランドモルトと誤解されがちですが、ハイランドパークはアイランズモルトに区分されます。

ただグレンモーレンジとは珍しい共通点もありまして、ほとんどのウイスキーの仕込み水は軟水が用いられていますが、ハイランドパーク、グレンモーレンジの仕込み水は硬水が使用されています。

あとよくハイランドパークはスコットランド最北端の蒸溜所と紹介されている情報を見掛けますが、ハイランドパークより北にオークニーディスティラリーという新しい蒸溜所が稼働しています。

さて今回紹介するボトルですが、ウイスキーソサエティは通常はシングルカスク、ひとつの樽からのボトリングのリリースがメインです。しかしこのボトルはシングルカスクでなく、8年熟成した数種類のホグスヘッド樽の原酒を組み合わせ、ファーストフィルのバーボンバレルで残り期間熟成されています。

ストレートで口にするとピート感やアフターに甘さありますが、タイトルにある通りとにかくしょっぱい!
当店にはもう少しで300本に届くウイスキーボトルのストックがありますが、自身が感じるにソルティーさでは断トツで一番かと思います。

この蒸溜所の特徴のヘザーハニー感は加水するとはっきり現れます。ヘザーはピートの主成分となる植物で、その花から取れた蜂蜜がヘザーハニーです。日本で手に入れようと思うとかなり高級な蜂蜜です。
また加水する事により、塩っぽいミネラルから醤油っぽい旨みもチラっと感じ取れる気がします。

今回紹介したボトルは現行のハイランドパーク12年バイキングオナーとは全くの別物といっていい個性です。(ちなみにバイキングオナーはシェリー樽熟成)
現在この蒸溜所ではシェリー樽からバーボン樽へと熟成樽をシフトしていて、今後ハイランドパークはこのような個性のモルトをリリースしていくのではないか、との事。

しつこいようですがとにかくこのボトルのしょっぱさには驚きです。
アイラモルトやタリスカーを好む方であれば是非お試し頂きたい個性的なハイランドパークです。

45cc / 2200円
ハーフサイズ / 1155円

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